VOICE
インタビュー



藤川 栞
SHIORI FUJIKAWA
立命館大学 BKCリサーチオフィス
2016年入職/新卒採用

Profile

大学を卒業後、学校法人立命館に入職。研究推進業務を行なう研究部・BKCリサーチオフィスに配属され、理工系分野の産学連携業務を担当。

大学職員を志望した理由を教えてください。
自身が大きく成長できた大学生活
全ての学生に「大学」という場所の可能性を感じてほしい

故郷である島根を離れて関西の大学に入学した自身の学生時代、興味や関心をもとに全てを自分で決断できる環境に初めて身を置かれる中で、たくさんの人と出会い、新たな世界に触れ視野を広げることができました。特に専攻していた国文学の分野では自身の見解が常に求められ、考え方や物事の捉え方を含め自分自身を深く見つめ直した4年間でした。自分に内在している価値観や個性を知ることで、次なる目標が生まれ、さらに異なる価値観への興味も生まれました。自分自身がそうであったように、多くの学生にとって、大学という場所が自分を知り人生の核となる大切なもの(こと)を見つけられる可能性があると感じる一方で、その機会が個々の学生次第になるのはもったいないと思いました。多くの学生に気づきの機会を提供し、新い世界へ踏み出す一歩を後押ししたいと感じたのが大学職員に興味を持ったきっかけです。数ある大学の中でも、「運命を切り拓く」場所を目指す理念や、教職協働のポリシーに共感し、立命館でなら、職員という立場で幅広く自分の志す仕事が出来るのではと考え志望しました。

現在の仕事内容とそのやりがいは?
新たな研究プロジェクトの立ち上げをサポート

私が所属する研究部・リサーチオフィスは、大学の3つの役割である教育、研究、社会貢献のうち、研究に密接に関わる部門です。研究者である先生方が、新たな発見や、世の中に無い新しいものを開発していくためには、多くの研究費や人材、充実した研究環境が必要です。それらを整え、研究をサポートすることがリサーチオフィスの仕事です。その中でも私は、先生方が研究費を獲得し新たな研究プロジェクトを立ち上げるためのサポートをしています。例えば産学連携プロジェクト(技術的な課題を持つ企業と、大学研究で生まれた新しい知見の活用を目指す研究者が、共同で課題を解決し新たな製品やサービスを開発するプロジェクト)のコーディネートです。日々、先生方とコミュニケーションを図り研究の魅力を把握し、社会の情勢にも目を配りながら、大学の技術を適切に企業に紹介し、新たな連携を生み出します。先生方や企業の方の熱意・希望に応える支援ができた時や、大学で行われている最先端の研究が私達の実生活にどう関わるのかに気がつく瞬間、この仕事のおもしろさややりがいを感じます。


印象に残っているエピソードは?
自分の踏み出す一歩が、新たな可能性を生み出す

初めてある研究成果の実用化を目指して一から営業することになった時のことです。関連する競合技術を調べ、この成果(技術)にしかない魅力を見いだし、その技術を活用してくれそうな企業を探し、電話でのアポイントから連携交渉まで試行錯誤しながら進めました。とても長い道のりでしたが最終的にその技術の実用化を目指した共同研究プロジェクトの立ち上げに成功したことがありました。自分の一歩踏み出した行動がきっかけとなって新しい技術開発が始まることになり、純粋な喜びとワクワクする気持ちが沸いてきたのを鮮明に覚えています。また、その研究に関わった学生から、「企業の要望や特許のことを初めて考え、自分の研究が何の役に立つのかイメージできてやる気が出た!」と言われ、研究推進業務が学生の教育にも貢献するということを実感できました。舞い込んでくる仕事で手一杯になりがちですが、意思さえあればいつでも新しい仕事を見つけて挑戦できる環境であるということを常に忘れずに働きたいと思っています。

大学職員を目指す皆さんへ

想像以上に多様な業務に取り組む中で、私が日々関わる学生、先生、企業等のステークホルダーの方たちは、何か新しいことにチャレンジしようとしている方たちが多く、パワーをもらいつつ一緒に仕事をさせていただいています。これから大学職員を目指す方たちは、「なぜ大学が好きなのか」「職員として何をしたいのか」ということを、ご自身の未来を前向きにイメージしながら考えてみてください。


取材日 2019年1月
※プロフィールは当時のものです。

こんな人と一緒に働きたい

前向きな目的を持ち、何かを成し遂げるために周囲の人とポジティブに議論をしながら進める人。


藤川さんの1日