VOICE
インタビュー

菰方 洋介
YOSUKE KOMOKATA
立命館大学 教職教育課 課長
2004年入職/既卒採用

“トライする”の積み重ねが今の自分

Profile

情報理工学部設置準備事務室、情報理工学部事務室、共通教育課(学びステーション)などを経て
2014年11月より教職教育課へ異動。共通教育課時代は、BKCの学生対応をワンストップで実現する学びステーションの立ち上げに奔走。
BKCの学部と連携し、業務のスリム化、効率化、学生満足度の向上に貢献。現在は学生が在学中に教員免許を取得するための教職課程カリキュラム、教育実習・介護等体験の調整、教職支援センター(教員採用試験のサポート等)を運営。また、2017年4月開設予定の専門職大学院「教職大学院」設置準備を担当。

やりがいは何ですか?
学びの場をクリエイトする。

先生方と一緒にカリキュラムの検討などに携わることもそうですが、
その授業を受けて、成長して卒業していく学生の姿をみることが何よりですね。
学部事務室や学生オフィスといった「学生対応窓口」はそういう変化を身近に感じることができます。
例えば、現在の教職教育課なら、教育実習に行く前後では学生の顔が全く違うんですよ。

成功して逞しくなる、失敗して下を向いている時期があっても、それがまた学びに繋がり逞しくなる。
学生や先生と一緒に学の場をクリエイトさせてもらっている、そこが魅力だと思います。

今のミッションについて教えてください
大学院レベルの教員養成への貢献

「教職大学院」の設置準備です。今、全国の学校など、教育現場では様々な課題を抱えています。
教育へのニーズも学ぶ子どもたちの多様性も大きく変わる中で、先生の教育力・指導力にも期待と厳しい目が向けられている。
そんな先生たちのための大学院をつくります。
立命館には教育や対人といった最先端の研究拠点もあるし、毎年約500名ほどの実習生を輩出、採用試験の合格者も多い。
他所には無い先生たちの切磋琢磨できる場を用意して、教育というものに、立命館ならではの貢献をしていきたいです。
2017年の4月に開設予定、西日本の私大では初めての試みです。
コンセプトづくり、カリキュラムへの落とし込み、人事や文部科学省への申請書の準備、関連部署との調整など、
これまでの経験を総動員して若い課員たちと臨んでいます。

これまでのキャリアがどう活きていますか?
多様な人から学ぶ、いつでもチャレンジできる。

「立ち上げ」に関わらせてもらうことが多かったです。
学びステーションをBKCにつくる、となった2007年頃は、大学全入時代、
様々な入試制度で入ってきた学生たちの多様性が取り上げられていた時代。
学部事務室だけで膨大な学生のニーズにとても対応しきれなくなっていました。
「この件はあちらの部署に行ってください」とか、
例えばじっくり話を聞いてほしい学生から、
ただ器具を借りたいだけの学生までがずらっと一列に並んでいたり。
“ワンストップ”でストレスなく用事が済む場所をつくって、
学生のキャンパスでの時間を豊かにする、
業務効率化や職員の情報・経験値の共有、といったことを狙ったんですよね。
当時私は一番下の年齢。BKCの各部署をつなぐオフィスを作るわけですから、
あらゆる業務について知識が必要だったし、調整や交渉の日々です。
前例のないことでもまずは“トライする”先生や先輩職員、
色々な方々に揉まれる中で、
職員として力を発揮する為に必要な多くのものを得ることができました。
こんな経験の浅い自分であってもチャレンジするチャンスが
もらえるんだって実感しましたね。
自分がそれを味わった分、今は若手にそういう環境をつくる側なんだ
ということを意識するようにしています。

これからのキャリアビジョンについて教えてください
ところ変われば、セカイが変わる。

これまで学生や先生と距離が近く、教育という大学の根幹部分に関わらせてもらってきました。
この環境の魅力で十分、という気がしなくもないのですが、ところ(部署が)変われば世界が全く違うのが大学の魅力です。
立ち位置を変えることで客観的に自分を見つめ直したり、新たな可能性が開けることもある。
より対外的なステークホルダーとの接点の多い部署で視野を拡げてから、
再び今のように先生、学生と近いところに戻ってきたいという思いはありますね。

取材日 2016年1月21日
※プロフィールは当時のものです。

こんな人と一緒に働きたい

簡単な表現だと「思いやりがある人」。大学での業務は、ほとんどが学生に関わります。自身の業務だけを考えて調整をしようとすると、違う角度で学生に影響が出る可能性もあります。「思いやりがある人」というのは、広く多角的に物事を見て、自身の考えや対応が、その相手がどう感じ捉えるか、ということを考えることです。相手が思っていることを考えながら働くことができる人がいいと思うし、自分もそうありたいと思っています。

就職活動生にメッセージ
就職活動時期は、これからの人生での大きなターニングポイントになると思います。
とはいえ、就職だけですべてが決まるわけではないので、楽しんで挑めるよう頑張ってください。

菰方さんの1日