VOICE
インタビュー



O.S
立命館アジア太平洋大学
アカデミック・オフィス
2007年入職/新卒採用

Profile

2007年4月学校法人立命館に入職。立命館宇治中学校・高等学校事務室で学生募集・入試執行等を担当。その後、立命館大学 衣笠学生オフィスでの課外自主活動支援業務を経て、2018年5月より立命館アジア太平洋大学アカデミック・オフィスへ異動。履修や学修支援、オリエンテーションの学生スタッフ育成などを主に担当。

大学職員を志望した理由を教えてください。
学生にとって可能性にあふれた環境で人材育成に携わりたい

元々、文学部での学びを活かして芸術や文化創造にかかわる仕事に就きたいと考え、就職活動では学芸員やインテリア業界を志望していました。しかし検討を進めるうちに、芸術や文化を創造するのも「人」で、そういった「人」そのものを育てる教育機関に興味を持つようになりました。私自身、中学校(附属校)から大学まで、立命館で学生生活を送りましたが、当時を振り返ってみるととても自由で可能性にあふれた日々だったと感じています。一人ひとりの探究心を育てる様々な取り組みや、組織としてもチャレンジ精神が旺盛な立命館で人材育成に携わりたいと志望しました。

現在の仕事内容は?
新たな学修支援の仕組みを構築したい

立命館アジア太平洋大学(以下APU)のアカデミック・オフィスで、学生の履修や、学修支援、新入生オリエンテーションスタッフの育成等に携わっています。現在、学生の学修状況や目標に合わせた学修支援(アカデミック・アドバイジング)の高度化にむけた取り組みを模索中。専門分野の決め方や学修サポートなど、すべての学生に必要な場面で必要な支援ができる仕組みを作ることができないかと考えています。例えば成績・履修状況をグラフ化し、自分の強みと弱みを可視化することで次に履修すべき分野や授業への導きをする、など。国内外を問わず、他大学の取り組みやネットワークを活かして、これからの学びにあわせた学修支援の仕組みを構築していきたいと考えています。APUは世界約90カ国・地域から、多様な文化・生活習慣・学修環境で育った学生が集まります。キャリアビジョンや、入学の動機、モチベーション、抱えてくる想いも様々です。そんな個性に富んだ彼らの学びの導入部に立ち会えることにとてもやりがいを感じています。


印象に残っているエピソードは?
変化を遂げていくべき教育機関のあり方を考える

新入生オリエンテーションの際、新入生をサポートする上回生の国際学生からこんな言葉をかけられました。「今や多文化協働は当たり前のこと。この先、APUが目指すべきものは何なのか。この環境に置かれた僕たち学生も変化が必要、同時にAPUも変化が必要。」学生のその想いを聞いて、私たちはただ日々の業務をこなすだけではなく、その意義をしっかりと考えていく必要があると再確認しました。キャンパスが存在しなくても学位が取れる時代だからこそ、「どう変化していくべきか」を考えることがあります。学習環境を必要としている途上国などに学びを届ける新たな仕組みが作れないかと考えたりもします。教育業界に携わっているからこそ、「学ぶ楽しさ」をたくさんの人に知ってもらいたいという想いが根幹にあります。


奥田さんが考える、立命館の特徴は?
変化を楽しみ、チャレンジできる教育現場

立命館は初等教育から高等教育までを担う教育・研究機関であり、小学生から社会人まで幅広い世代が学んでいます。附属校事務室勤務の頃に出会った中学生は大学生となり、APUで再会することも。教育機関は社会に出る前に挑戦と失敗が存分にできる場所でもあり、その機会はたくさんあります。学生の成長や変化に触れる中で様々な気付きを与えてもらい、自分自身も学び続けること、挑戦するエネルギーをたくさんもらいます。また、様々な部署での業務を経験して言えることは、「業務に人がついていく」のではなく、「“人”が業務を作っている」ということ。教員・職員にかかわらず、学園内でそのような“人”が循環することで多くの部署で新たな風が起き、常に客観的な意識を持って仕事に取り組むことができていると思います。教育機関の資源は何と言っても“人”。職員として「学生が成長する機会をいかにつくれるか」を大切に目の前の業務に取り組むようにしています。

大学職員を目指す皆さんへ

立命館には多様な業務がありますが、全ては学生の未来につながっていると思います。時代や社会の変化に伴い教育機関の役割や求められる人材も変わっていくもの。自ら必要な政策を考え、実現していくことが求められていると思います。


取材日 2019年1月
※プロフィールは当時のものです。

こんな人と一緒に働きたい

多方面にアンテナを張っていて、前向きに挑戦ができる人。
周りの人を巻き込みながら協働し、チームで仕事ができる人。


Oさんの1日