VOICE
インタビュー



児島 七海
NANAMI KOJIMA
立命館大学 理工学部事務室
2017年入職/新卒採用

Profile

理工学部・理工学研究科の運営を支援する理工学部事務室に所属。2017年は学籍管理、学部・研究科のキャリア支援を担当。2018年はキャリア支援業務に加え、授業の開講、教職、資格に関わる業務を担当。

大学職員を志望した理由を教えてください。
学生に与える「学び」は授業以外にもある

大学職員を志望するきっかけとなったのは、"ボランティア活動"です。私は大学時代、地域の中高生の学習支援ボランティアの活動をする一方、大学のボランティアセンタースタッフとして、その機会を提供する側の活動もしていました。これらの活動を通じて、学びは授業の外にも数多くあるのだと実感しました。また、自身のボランティア活動においては、中高生の私生活の問題を含めた悩みや相談を聞くことがあり、教室の外での子どものサポートが必要だと感じていました。そんな思いを抱えて就職活動をする中で、大学職員という職業に出会いました。大学職員であれば、「教員と学生」「社会と学生」の中間的役割で、学生一人ひとりの悩みに寄り添い、多様な学びを提供できるのではないかと思ったのが、大学職員を志したきっかけです。立命館は母校ではありませんが「学習者のために」の合言葉のもと、教職協働で様々な教育改革がなされてきた歴史がある点に魅力を感じ、志願しました。

現在の仕事内容とそのやりがいは?
巣立っていく学生の笑顔を見ることを目標に

約4,800名の学生・院生が在籍する理工学部・理工学部研究科の事務室に所属しています。学生の大学生活をサポートすると同時に、世界や社会で活躍する理工系研究者・技術者を育成することが当課のミッションです。現在携わっている業務の一つに、「特殊講義(基礎専門)Ⅰ・Ⅱ」の授業運営のサポートがあります。この授業は、理工学部のミッションに直結した本学部ならではの講義で、企業や研究所の第一線で活躍する技術者や研究者の方をお招きし、業界の動向や自身のキャリアについて語っていただきます。学生のキャリアイメージは、学科や専攻ごとに固定化してしまいがちですが、授業終了後、講師の元に駆け寄り、研究分野の質問や、将来の相談をする学生を見ると、先輩方の幅広いキャリアに触れることが、学生の進路の選択肢を広げる絶好の機会となっていると感じます。また、入職1年目で学位授与式の運営を担当した際には、備品の確保や配布物の確認、会場設営まで細かい調整が当日まで続きました。無事に学位授与式が終了した後、巣立っていく学生や院生がキャンパス内で卒業証書を手に嬉しそうに記念撮影をしているのを見たときに、自身の仕事のやりがいを感じることができました。どんな仕事もあの日の学生達の笑顔に繋がっていると信じて日々の業務に取り組んでいます。


業務以外に取り組んでいることは?
"課題"に対する自分なりの解決策を見つけるために

立命館大学が「選ばれる大学」であるために必要なことはどんなことか?を常に考えています。18歳人口の減少、子どもの貧困をははじめとして、大学を取り巻く社会の環境は厳しいと言わざるを得ません。そんな中で、自分が大学教育に携わる意義とは何なのかを、入職してからの2年間でたくさん考えてきました。この問いの解決に向けた自分なりの取組みとして、現在、学内の職員共同研修制度を利用して、インターネット上で学位が取得できる今の時代における、実在するキャンパスの意義や今後のあり方を考えることをテーマに、有志の職員メンバーで研究活動に取り組んでいます。キャンパスの過去・現在の状況や課題を調査し、今後未来のキャンパスはどうあるべきかを考えていくというテーマです。3年の研究期間を予定しており、時間はかかりますが私自身が考える大学教育の課題解決の手がかりになれば、と考えています。

大学職員を目指す皆さんへ

教育分野は常に社会からの期待と注目を浴びる分野です。上述した通り、大学として取り組むべき課題も山積しています。大学職員を志望する皆さんには「大学職員の何に可能性を感じて、何を成し遂げたいのか」という問いを常にもっていただきたいと思います。また、一番大切なことは、大学職員になりたいと思っている自分自身の可能性を信じることではないかと思っています。


取材日 2019年1月
※プロフィールは当時のものです。

こんな人と一緒に働きたい

様々なヒト・コト・モノに興味を持ち、自分のこととして主体的に考えることが出来る人。


児島さんの1日