2025年度 事業計画書の概要
「2025(令和7)年度 事業計画書」 発行にあたって
2025年度は立命館創始155年、学園創立125周年を迎えるとともに、「学園ビジョンR2030チャレンジ・デザイン」前半期(2021~2025年度)の最終年度となります。さらに後半期(2026~2030年度)への橋渡し、その先の2030年代に目指すべき学園像の基盤構築を行う重要な年度です。大きな節目にあたり、学園として“RITSUMEIKAN FOR SOCIAL IMPACT”を掲げ、前例や固定観念にとらわれず、高度な研究力と探究力により、新たな価値の創造と地球規模の課題解決に取り組んで行かなければなりません。
立命館大学においては、研究科間の連携による高度な研究・教育の推進や、研究科と研究所・センター等の研究プロジェクトと連動した分野横断型の学位プログラム構想の具体化、海外トップ大学とのジョイントディグリー・ダブルディグリーの展開強化などによる大学院教学の抜本的拡充と研究の高度化が不可欠です。
2026年度のデザイン・アート学部/研究科開設を契機とするアート分野やデザイン系の教育・研究の拡大的展開および衣笠キャンパスの新たなコンセプト創造、立命館宇宙地球探査研究センター(ESEC)における先進的研究、宇宙フロンティア領域の教学展開の検討、地域社会と一体化したウェルビーイングの推進を通じた新学術領域の創生、さらなるオープンイノベーションの推進とより一層の社会共創の推進が重要課題となります。
立命館アジア太平洋大学では、昨年度採択された「大学の国際化によるソーシャルインパクト創成支援事業」(SI事業)の推進を通じて、九州工業大学との連携のさらなる加速、「組織・地域・分野を超えグローバルに価値を創出する人材」の輩出、人生のあらゆるフェーズで学び続ける“Life-Long Learner”の育成、学部を超えた教員の連携による「研究の組織化」等を推進してまいります。
一貫教育・附属校では、より高度な探究学習とSTEAM教育を通じた認知・非認知能力の伸長、附属校出身者の大学院進学率向上に向けた中大連携のさらなる推進、多様な価値観を持つ生徒を受け入れる次世代ハイスクール構想の具体化、新たな附属校政策の検討が必要となります。
学園全体としては、私立学校法改正にともなうガバナンス機能のさらなる充実と内部統制システムの整備・推進、また事業計画においては中期・長期の進捗状況の確認が求められます。さらに新たな職員政策の具体化、立命館憲章の改正など、未来社会に貢献する学園を目指し、様々な取り組みを進めてまいります。
引き続き、みなさまのご協力をお願い申し上げます。