他大学をみても前例のない取り組みを始動。
学園の強みを生かした新しい支援の形。
2012年に財務経理課に異動して以降、学園の資産運用を担当していました。 従来は資産価値を保全する観点から資産運用していましたが、それに加えて、大学で働いている者として教育・研究機関に貢献したいという思いから、お金の観点で教育・研究に貢献し、さらにお金を生み出す取り組みができないかと、資産運用の次の展開を検討し始めました。
海外の大学では、基金の一部をベンチャーに投資をする等の取り組みが活発におこなわれています。その仕組みを日本の大学においても実現できないかと考え、立命館の強みの一つである、「附属校から大学院までの一貫教育」の仕組みを活用するという点に着目し、投資から研究・教育につなげる起業支援のためのファンドを創設しました。結果として2019年、RIMIX(Ritsumeikan Impact-Makers Inter X(Cross)Platform)の立ち上げにつながりました。立案当初は取り組みの構想もまだ手探りの状態で、他企業の方に相談をしながらスキームをつくるところからのスタートでしたが、「教育・研究機関としての大学でおこなう意義がある」という点で学園役員からの共感を得ることができ、運用への第一歩を踏み出しました。