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性の多様性に関する基本的考え方

立命館は、立命館憲章において、国際相互理解を通じた多文化共生の学園の確立と、豊かな個性を花開かせ、正義と倫理をもった地球市民として活躍できる人間の育成を掲げています。さらに学園ビジョンR2030では、社会のあらゆる多様性を前提とし、個人の意見や考え方の違いを理解・尊重し、他者と協働しながら多様なつながりを育み、その多様性を活かし、個人と組織が互いの価値を高めあう「ダイバーシティー&インクルージョンを実現する学園」を目指しています。
多様性のひとつとして、個人の性のあり方があげられます。これを理由とする差別や偏見はいかなる場面においても許されません。多様である他者への敬意をもってお互いを尊重し、支え合う社会を実現することが、未来の人材を育成する学園にとって重要な課題です。性の多様なあり方を認め合い、誰もが安心して過ごすことができる学園づくりを目指すための基本的な考え方を以下に定めます。

  1. 1個人の多様な性のあり方を理解し、その意思と選択を尊重する。
  2. 2構成員誰もが学園において性のあり方を理由とした不利益な扱いや精神的苦痛を受けることなく、安心して過ごせるよう、学び研究し働く権利を守るための環境を整備する。
  3. 3すべての構成員が、学び研究し働く権利を守るために必要な配慮や支援に対する要望をだしやすい環境を整備する。
  4. 4性の多様性についての構成員の理解を深め、差別と偏見を生じさせないための教育および啓発活動に取り組む。
  5. 5性のあり方に関する個人情報の適切な運用と管理に努める。また、それにかかわるアウティングやハラスメントの防止に努める。

上記を構成員一人ひとりが意識し、誰もが自分らしくいられる学園づくりに向けて、お互いが協力・連携しながら行動する。

以 上

2020年12月23日
学校法人 立命館

性の多様性に関する用語集

立命館では、私たちすべてが多様な性の一員であるとの認識を深めることを目的に、下記の概念に基づいて、性の多様性を定義します。なお、この用語集は適宜改訂していきます。

性自認/Gender Identity

個人が認識する自身の性のあり方を指します。女性と自認する場合、男性と自認する場合、いずれにも当てはまらないと自認する場合、複数の性のあり方を自認する場合など、様々なパターンがあります。また性自認は、身体的な性と必ずしも一致するとは限りません。性自認は『こころの性別』とも呼ばれます。

例:T(Transgender/トランスジェンダー=身体的性別と性自認が一致しないジェンダー )、Cis(Cisgender/シスジェンダー=身体的性別と性自認が一致するジェンダー)

性的指向/Sexual Orientation

感情的、また性的な魅力を感じる対象のことを指します。同じ性別に魅力を感じる場合、異なる性別に魅力を感じる場合、複数の性別に魅力を感じる場合など、様々なパターンがあります。どの性別に対しても性的な魅力を感じることがない場合もあり、これをアセクシュアルと表現することがあります。性的指向は『好きの性別』とも呼ばれます。

例:L (Lesbian/レズビアン=女性の同性愛)、G(Gay/ゲイ=男性の同性愛)、B(Bisexual/バイセクシュアル=両性愛)、Hetero(Heterosexual/ヘテロセクシュアル=異性愛)

性表現/Gender Expression

性自認や性指向に基づき個人が社会的に振舞うさまを指します。服装や髪型、化粧、しぐさ、話し方、行動などで、男性らしさや女性らしさ、その人らしさなどを表現します。

SOGIE/Sexual Orientation, Gender Identity, Gender Expression

性的指向、性自認、性表現を包括した概念です。ソジ、またはソギと読みます。

身体的な性別/Sex assigned at birth

男性や女性に特有な身体的特徴(外性器)を根拠に、出生時において判定される性別を指します。