VOICE
インタビュー

I.T
立命館大学 国際入学課 課長
2004年入職/既卒採用

壁が高いからこそ、突破口を開いていきたい

Profile

研究部BKCリエゾンオフィス(産学官連携コーディネート、知的財産マネジメント担当)、文部科学省出向、
研究部BKCリサーチオフィス(研究機構事務局、産学官連携戦略本部事務局担当)、研究部衣笠リサーチオフィス(人文社会系研究支援、
研究センター事務局担当)を経て2014年11月より国際入学課。
研究部では学外資金の獲得やリサーチアドミニストレーターの研修体制構築などに奔走。
現在は、留学生受入促進のための入学政策の企画・実施など立命館大学の国際化推進に携わる。
学生の頃描いていた職員像とのギャップはありましたか?
ただ、見守るだけじゃない。鍵を握る策士

学生時代は立命館大学のソフトボール部に所属していて、
また体育会本部で役職についていたので、大学の職員と関わる機会が多くありました。
私たちの活動を側面からサポートしていただき、
学生の私にとっては頼ることのできる存在でした。
そんなふうに学生を支えたいと思って、職員を目指しました。

学生と関わる以外は机に向かって静かに仕事をしているのだと思っていましたね(笑)
でも、違った。学生がより充実した大学生活が送れるよう、サポートするのはもちろん、
先生方の研究支援、海外からの留学生の募集、1枚の書類作成からマネジメントまで
あらゆることをこなすアクティブな戦略家だったんです。

仕事内容を教えてください
自分の仕事は、目の前の人のためだけじゃない。その先の先まで届く。

私の今のミッションは「スーパーグローバル大学創成支援」事業(SGU)構想で掲げている留学生数の
目標達成に向けて多様な国・地域からの留学生受入を促進していくこと。
2023年には学部の留学生数を1,550人に増やすという高い目標があります。現状を鑑みれば、かなりチャレンジングな壁です。
達成するには既存のスキームではまず無理。全く新しい海外戦略が必要です。
今は基盤となる仕組みづくりや新たなマーケット開拓に取り組んでいるところです。

私は研究部でのキャリアが長く、ここで大学職員としての基盤となる仕事の進め方を学びました。
先生方の研究を前に進め、世に拡げ社会還元していくために、科研費等の競争的研究費をいかに獲得するか、
企業との連携をいかに活性化していくか、目標を達成するための戦略、組織づくりを考えることは好きでした。
研究成果が世のためになる、教育にプラスになると先の先をいつも意識するようにしていました。
今も同じです。留学生が増えてキャンパスが多様化すれば、学生たちの成長の機会がもっと増えていく、
その学生たちが社会を変えていく。こんなにも誇らしくて、やりがいのある仕事は他にないですね。

世界からみた立命館大学とは?
立命館=APUをブレイクスルー。

例えばインドネシアでは、立命館=APUです。
日本では有名な立命館大学ですが、海外での知名度の低さには最初愕然としました。
その壁を壊したい。東アジア、東南アジア、南アジア、北米、欧州・・・
エリアに合わせてどうアピールしていくかが重要。
奨学金や為替の影響などの課題をクリアし、
参考材料とされる世界ランキングの数字も意識していく。
研究力も強い武器になります。
留学生は日本人以上にキャリアパスにも注目している傾向があるため、
いかに彼らが求める情報を見せることができるか、
合わせて具体的なフォローアップ体制も練っていかなくてはなりません。
新たな入試のスキーム、海外での戦略的なリクルート体制も必要です。
やれることはいくつもあります。

今後のビジョンについて教えてください。
純粋培養されるよりは、ちょっと外に出て他流試合。

私は、文部科学省に出向した経験があります。
文科省の職員や国立大からの研修生と業務をする中で、私立大学の職員としての仕事の仕方を試せました。
ずっと同じ場所にいたら、気づくことはできなかったかもしれませんが、一度外に出たことで、
それぞれの良い面悪い面を客観的に見つめることができましたね。
そこで養った多角的な視点は私の大きな武器です。SGU展開に向けて、自分にできることを精一杯やっていくつもりです。
チャレンジする気持ちさえあれば、いくらでも周りを巻き込んで、自分のやりたいことを実現できる場所だから。

取材日 2016年1月21日
※プロフィールは当時のものです。

こんな人と一緒に働きたい

前向きな人。
限られたリソースの中でも新しい何かをつくっていく。
まずは壁に立ち向かえる人。

仕事で落ち込んだときは
ひとまず仕事のことは忘れる。全く違うことをする。

Iさんの1日