PROJECT
挑戦する職員たち

EPISODE
加速度を増す教育研究DXのいま

教育研究DXチームとは

R2030に掲げられた「EBPM(Evidence-based Policy Making)証拠に基づく政策立案」を推進するための基盤づくりを目指し、学園各所に点在するデータを一元的に管理する、あるいは将来に向かってさまざまなデータを集められる仕組みを作り、そのデータを施策立案に活用することを目的とした業務等に部署の垣根を越えて取り組んでいる。

R2030学園ビジョン -テクノロジーを活かした教育・研究の進化-

テクノロジーが社会を大きく変えていく時代において、進化するテクノロジーを適切に活用し、教育・研究の高度化に努めるとともに、あるべき社会の創造に貢献するテクノロジーの創出に挑戦します。

・多彩なデバイスやテクノロジーを活用し、学習支援の充実や時間と場所にとらわれず自由に学ぶことができる新たな教育システムの構築に取り組みます。
・テクノロジーが加速度的に広がる社会において、新しい知識と技術を導入し、時代をリードする教育・研究を推進します。
・技術社会の動向を注視し、新たなテクノロジーの創出によって未来社会のあり方をデザインし、積極的に発信します。


様々な立場の学習・業務効率化をめざして

立命館では、これまでに各々の業務にフィットした独自の仕組みやシステムが積極的に取り入れられてきたが、システム毎に出力・管理されるデータが有機的に連携されていない点が、現在の課題となっている。



A氏

学生にとって、大学との接点がさまざまある中では、同じような話をいろんな窓口でせねばならない現状があります。

一方で職員も、学生の基本情報を『集めなおす』『聞き直す』ために時間を取られてしまい、全体の業務効率を落としかねない。

しかしたとえば、事前に履修登録科目や過去の書類申請履歴、進路に関する面談内容などがわかっていれば、『相談にのる・アドバイスする』ことに時間を使えます。



教育研究DXチームは、このような業務課題や不都合を解決し、業務の質と効率を向上させながら、EBPMの確立を目指す少数精鋭の部隊なのだ。

立命館というキャリアフィールド

立命館学園は、立命館大学で学生約3万9000人、立命館アジア太平洋大学で学生約6,100人、全附属校の生徒・児童約7,300人、教員約2,300人、職員約1,400人が集まり、学び、働く、一つの市の人口にも匹敵するほどの大きな組織だ。
その組織を俯瞰して見渡しながら、システムという横串を通して全体を最適化する。それがこの教育研究DXチームだ。

このチームを通じて得た立命館学園に対する思いや気づきをそれぞれに聞いてみた。

自由と裁量権、多様性と協働性、プロジェクトベースの仕事、挑戦的な職場

I氏

立命館には『自由』があると思います。別の言い方をすると『裁量権』が与えられていると思います。
自分で組み立てたプランをここまで自分で実践できる環境は珍しい。恵まれた環境だと思います。

M氏

こうしてプロジェクトベースでいろんな部署の方と横断的に仕事を進める機会をいただいて、あらためて気づいたことがあるんです。
それは、立命館に属する人たちのインテリジェンスやスキルの高さ、前に進もうとする馬力や人を巻き込んでいく人間力の強さ。
多様性とでも言うんでしょうか、すごいなと感じます。

H氏

DX推進に欠かせない本学のITシステム整備について、元SEとして改めて感じているのは『一体感の大切さ』です。

学内では、設定された目標や課題解決に向けて、利用者が見える位置で現場と一体となって企画・設計・開発・運用がなされています。
一体感をもって継続的なシステム整備・運用に取り組む風土や姿勢は誇るべきものだといます。

特にDXによる価値創出の取り組みについては、業務再設計の苦労、進化するIT・AI技術への追従など、それぞれの役割担当が協力し、日々のトライ&エラーが積み重なって成し遂げられる。
立命館には、そうした『一緒に作りあげていく場と風土』があると思いますよ。

組織横断型・プロジェクトベース型の業務モデルを目指して

教育研究DXチームについてA氏は、
「立命館には約80の部署があり、そこでは約1400人以上の職員が働いています。普通に考えれば、普段の仕事からはなかなか自分の部署以外の仕事や仕組みは、ほぼ見えません。でも、私たちは違います。

学園共通の基盤をつくるために、垣根を超えていろんな部署に顔を出し、その仕事を見てきています


一つの部署の中にいるだけでは見えない『別の切り口からの立命館流ノウハウ』も知っていますし、解決に導けるかもしれないシステムという武器も扱える。
この推進室が、そんな組織横断型プロジェクトベース型の仕事の進め方の一つの範を示せるようになれるといいですよね。」と語る。


教育研究DXチームは、学生一人ひとりの入学から卒業までの学習活動・学内活動・就職活動・生活全般に関するあらゆるデータを一元管理する『学生データ基盤』アプリや、立命館流の仕事の流儀を学習させたオリジナル生成AI『R-AI』の開発など、新しいサービスを続々とローンチしていく。

※プロフィールは2025年2月時点のものです。

関連する本学園の取り組み

法人全体で入学前から卒業後まで一気通貫の学生支援プラットフォームを構築(外部サイトへ移動します)

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